2022.02.23

市販薬購入情報

2021年発売のヘパリン類似物質配合の市販薬をご紹介します

近年、ヘパリン類似物質を含む市販薬が多数発売されています。この記事では2021年に新たに発売されたドラッグストアで購入できるヘパリン類似物質を含む市販薬(※)をご紹介します。「購入を考えているけどどのような商品があるか分からない」「目的に合った商品を選びたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
※ 医薬品(医薬部外品を除く)

1. ドラッグストアで購入できる2021年発売の市販薬

1.1 マツモトキヨシ「ヒルメナイド油性クリームプラス」「ヒルメナイド軟膏」

ヘパリン類似物質を含む油性クリームやローションが発売され話題になっているmatsukiyo「ヒルメナイド」シリーズから、新たに2つの商品が発売されました。

「ヒルメナイド油性クリームプラス」

商品名 ヒルメナイド油性クリームプラス
内容量 50g
発売元 (株)マツモトキヨシホールディングス
小売希望価格 1,380円(税抜)

 

「ヒルメナイド軟膏」

商品名 ヒルメナイド軟膏
内容量 45g
発売元 (株)マツモトキヨシホールディングス
小売希望価格 1,188円(税抜)

肌に水分を与えるモイスチャライザーの作用をもつ「ヘパリン類似物質」と、皮膚表面からの水分の蒸発を防ぐエモリエントの作用をもつ「白色ワセリン」が含まれている「軟膏」タイプです。与えた水分を逃がさず皮膚を保護するので、マスクの着脱などで悪化する部分的な乾燥やひじ・かかとなどのしつこい乾燥におすすめです。

(参照: ヘパリン類似物質の保湿メカニズム

 

1.2 ライオン「フェルゼアプレミアム HPクリーム」「フェルゼアプレミアム HPバーム」

乾燥肌治療薬ブランド「フェルゼア」から、繊細な顔などの乾燥を考えたフェルゼアプレミアムシリーズとして新たにヘパリン類似物質を含む2つの商品が発売されました。

「フェルゼアプレミアム HPクリーム」

商品名 フェルゼアプレミアム HPクリーム
内容量 30g
発売元 ライオン(株)
小売希望価格 1,280円(税抜)
ブランドサイト https://ferzea.lion.co.jp/

優れた保湿作用をもつ「ヘパリン類似物質」の他、やけどや傷あとの改善薬にも使用され、抗炎症作用をもつ「アラントイン」が含まれる「油性」タイプのクリームです。マスクの擦れなどの外部刺激が気になる方におすすめです。

 

「フェルゼアプレミアム HPバーム」

商品名 フェルゼアプレミアム HPバーム
内容量 10g
発売元 ライオン(株)
小売希望価格 980円(税抜)
ブランドサイト https://ferzea.lion.co.jp/

保湿作用の他に血行促進作用や抗炎症作用もあわせもつ「ヘパリン類似物質」に、同じく血行促進作用をもち抗酸化作用などがあると言われているビタミンE「トコフェロール酢酸エステル」を含みます。肌にぴたっと密着する「バーム(軟膏)」タイプで、口元や目元など動きの多い箇所におすすめです。

 

1.3 ロート製薬「メンソレータムアレピット」

家族のやさしさの象徴である「リトルナース」マークでおなじみの「メンソレータム」シリーズから、顔などの乾燥荒れ肌を元から治す治療薬「メンソレータムアレピット」が発売されました。

「メンソレータムアレピット」

商品名 メンソレータムアレピット
内容量 15g
発売元 ロート製薬(株)
小売希望価格 1,200円(税抜)
ブランドサイト https://jp.rohto.com/arepit/

肌の内側に水分を与える「ヘパリン類似物質」としっかりと密着して皮膚表面からの水分の蒸発を防ぐ「ワセリン」が含まれています。デリケートな顔のことを考え「アルコール」「香料」「着色料」などを含まないやさしい配合になっているので、肌のバリア機能が弱っている部分にもおすすめです。

 

1.4 健栄製薬「ヒルマイルドクーム」「ヒルマイルドローション」

2020年に発売されCMでも話題になった「ヒルマイルド」シリーズから持ち運びに便利なミニタイプと、たっぷり使える大容量タイプが新たに発売されました。

「ヒルマイルドクーム」30g/100g
「ヒルマイルドローション」30g

商品名 ヒルマイルドクーム/ヒルマイルドローション
内容量 (クリーム)30g/60g/100g
(ローション)30g/60g
発売元 健栄製薬(株)
小売希望価格 (クリーム)30g…980円/60g…1,550円/100g…2,280円
(ローション)30g…980円/60g…1,550円
(すべて税抜)
ブランドサイト https://general.kenei-pharm.com/healmild/

これまでに紹介した市販薬と同様、「ヘパリン類似物質」が処方薬と同じ量(100g中ヘパリン類似物質0.3g)配合されており、油性タイプのクリームはしっとりしながらものびがよく部分的にも広範囲にも利用できます。ローションタイプは乳液のようにさらっとしたテクスチャーなので、乾燥が気になる季節の全身の保湿にもおすすめです。また、ワンタッチキャップなので開閉しやすく使いやすいのもポイントです。

 

1.5 ニチバン「アトファイン(TM)クリーム」

傷あとケアブランドの「アトファイン」シリーズからクリームタイプの塗るだけで簡単に傷あとがケアできる「アトファイン(TM)クリーム」が発売されました。

「アトファイン(TM)クリーム」

商品名 アトファイン(TM)クリーム
内容量 16g
発売元 ニチバン(株)
小売希望価格 1,300円(税抜)

有効成分の「ヘパリン類似物質」に含まれる「水分保持作用」、「血行促進作用」、「抗炎症作用」によって皮膚のターンオーバーを正常な状態に戻し皮膚の再生を促すので、ふとした時に気になるやけどあとやすり傷あと、ひび・あかぎれなどにおすすめです。また、同社の「傷あとケアテープ」使用後(肥厚性瘢痕の発生を抑えた後)の傷あとにも使用できます。

 

2. どこにでも使用できる?正しい使い方で皮膚を健やかに保ちましょう

ヘパリン類似物質が配合されている保湿用の医薬品は基本的に顔、体のどの部位にもご使用いただけますが、各商品ごとに使用上の注意がありますのでパッケージや添付文書を確認してから使いましょう。

 

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この記事を監修したアドバイザ

へパペディア 編集部

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