2020.12.18

市販薬購入情報

「Carté(カルテ) HD」は医薬品の「ヒルドイド」と同じ?違いをくらべてみました

2020年9月、医療用医薬品として有名な「ヒルドイド」の名前を持つスキンケア用品「Carté(カルテ) ヒルドイド」が発売されました。※ 現在(2020年12月時点)、「Carté(カルテ) HD」と名称変更されていますがどちらにも「ヘパリン類似物質」が含まれています。
医療用医薬品の「ヒルドイド」と医薬部外品の「Carté(カルテ) HD」にはどのような違いがあるのか比較してみました。

1 「Carté(カルテ) HD」とは

1.1 コーセーマルホファーマ株式会社が発売した「医薬部外品」

「Carté(カルテ) HD」は、化粧品の製造・販売を行う「コーセー」と、外用薬を専門とする製薬会社「マルホ」が設立した合弁会社「コーセーマルホファーマ株式会社」のスキンケアブランド。両社の技術・知見を活かし生まれた医薬部外品のスキンケア用品です。 ※ 発売当初は「Carté(カルテ) ヒルドイド」という名称でしたが、マルホが製造販売する医療用医薬品の「ヒルドイド」と誤認する可能性があると東京都より指摘を受け名称変更されました。

1.2 2つの有効成分「ヘパリン類似物質」と「グリチルリチン酸ジカリウム」

「Carté(カルテ) HD」には二つの有効成分が含まれています。

ヘパリン類似物質 保湿作用や血行促進作用、抗炎症作用などがみとめられている成分で、うるおいを保ち肌あれを防ぐことを目的とし配合されています。
グリチルリチン酸ジカリウム 消炎作用のある成分で、こちらも肌あれを防ぐことを目的とし配合されています。

 

2 「Carté(カルテ) HD」と「ヒルドイド」の違い

2.1 目的・用途の違い

ヒルドイド かさつきや炎症などバリア機能が失われた皮膚への治療として、皮膚に水分を与え血行を良くする「医療用医薬品」。損なわれた健康を正常な状態に戻すことが目的で、医師の診断や処方が必要です。
Carté(カルテ) HD 日常のケアとして、うるおいを保ち肌あれを防ぐ成分を含んだ「医薬部外品」。健康の維持や美容が目的のため医薬品よりも作用が緩和で、ドラッグストアなどの販売店での購入が可能です。

 

(参照:ヘパリン類似物質の医薬品と医薬部外品 違いはなに?)

 

2.2 ヘパリン類似物質の濃度の違い

ヒルドイド 製品1g中にヘパリン類似物質を3.0mg(0.3%)含みます。
Carté (カルテ)HD 具体的な数値は公表されていませんが、製品サイトでは「医薬部外品として認められ、なおかつ毎日のスキンケアに適した濃度で配合しております」とされています。また、医薬部外品に含まれる有効成分の濃度は医薬品よりも低くなりますので、作用も医薬品と比較すると緩和になります。

2.3 比較

※写真は名称変更前のものです。

名称 Carté(カルテ) HD
分類 医薬部外品
種類 高保湿化粧水 150ml
高保湿乳液 120ml
高保湿クリーム 40g
高保湿オールインワン 100g
※詳細は公式サイトをご確認ください。
ヘパリン類似物質含量 公表されていません。
入手できる場所 ドラッグストア、オンラインストア等
公式サイト https://carte-beauty.com/

 

名称 ヒルドイド
分類 医療用医薬品
種類 ヒルドイド®クリーム0.3%
ヒルドイド®ソフト軟膏0.3%
ヒルドイド®ローション0.3%
ヒルドイド®フォーム0.3%
ヘパリン類似物質含量 3.0mg/1g中
入手できる場所 処方箋薬局(医師による診断、処方が必要です)

 

3 症状に合わせて使い分けよう

医療用医薬品「ヒルドイド」と医薬部外品「Carté(カルテ) HD」を比較してみると、使用目的や効果が大きく異なることがわかりました。市販薬の中にはヘパリン類似物質の濃度が「ヒルドイド」と同じ商品もあり、お悩みの症状に合うものがより身近に選びやすくなりました。気になった方はドラッグストアなどの取扱店で探してみてください。

 

(参照:ヒルドイドの有効成分ヘパリン類似物質を含む市販薬にはどんなものがあるの?)

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へパペディア 編集部

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