2020.01.30

ヘパリン類似物質の基礎知識

ヘパリン類似物質の医薬品と医薬部外品 違いはなに?

ヘパリン類似物質が配合されたスキンケア用品には医薬品と医薬部外品があります。ヘパリン類似物質配合の医薬品と医薬部外品にはどのような違いがあるのでしょうか。

1. そもそも医薬品・医薬部外品・化粧品の違いとは?

スキンケア用品は、薬機法(旧薬事法)で医薬品・医薬部外品・化粧品のいずれかに分類され、その効能・効果の範囲が決まっています。

 

1.1 医薬品

医薬品は薬機法で

疾病の診断、治療または予防に使用されることが目的とされているもの

と定義されています。

医薬品の主な目的は損なわれた健康を正常な状態に戻すことです。

 

1.2 医薬部外品

医薬部外品は薬機法で

吐きけなどの不快感または口臭もしくは体臭の予防や、あせも、ただれなどの防止、脱毛の防止、育毛または除毛などを目的としており、人体に対する作用が緩和なもの。

と定義されています。

医薬部外品の主な目的は健康の維持または美容のためです。
医薬部外品は医薬品よりも作用が緩和です。薬用化粧品も医薬部外品に分類されます。

 

1.3 化粧品

化粧品は薬機法で

人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされているもので、人体に対する作用が緩和なもの。

と定義されています。
化粧品の主な目的は美化・美容であり、その作用は医薬部外品よりも緩和です。

基本的には、身体への作用が大きいものの順に、医薬品>医薬部外品>化粧品となります。
医薬品は健康のために、化粧品は美容のために使用され、医薬部外品はその中間的な存在です。

 

2. ヘパリン類似物質配合の医薬品と医薬部外品

2.1 含まれる有効成分量の差

医薬品(処方薬市販薬ともに)には、ヘパリン類似物質が0.3%含まれています。通常、市販薬には医療用医薬品より少ない量の有効成分が配合されていますが、ヘパリン類似物質は市販薬にも医療用医薬品と同量の有効成分がが配合されています。
医薬部外品にはヘパリン類似物質が医薬品より少なく配合されているため、作用は医薬品に比較して緩和です。

(参照:ヒルドイドの有効成分ヘパリン類似物質を含む市販薬にはどんなものがあるの?
(参照:ヒルドイドの有効成分ヘパリン類似物質を含む処方薬にはどんなものがあるの?

 

2.2 期待される効果の違い

保湿剤としての効果は医薬品>医薬部外品>化粧品となるのかというと、必ずしもそうとは言い切れません。
なぜなら保湿効果には有効成分以外のワセリンやグリセリンなどの基剤が大きく影響することがあるためです。
含まれる有効成分量が同じでも、水性クリームや油性クリームなど製剤の性質によって保湿効果にも違いが出てきます。

(参照:ヘパリン類似物質油性クリームの「油性クリーム」ってなに?
(参照:ヘパリン類似物質配合の市販薬を使ってみました<クリーム編>

 

3. 医薬品・医薬部外品・化粧品の手に入れやすさのちがい

医薬品はドラッグストアや薬局など、「医薬品販売業」の許可を得た限られた場所でしか買えませんが、医薬部外品・化粧品はドラッグストアやスーパー、バラエティーストアなどで気軽に買えます。
ただし、医薬部外品(薬用化粧品)や化粧品は高額な商品もあり、優れた保湿効果を期待する場合、医薬品は金銭的には手に入れやすいかもしれません。

(参照:ヒルドイドは市販で買えるの?ヘパリン類似物質が配合された市販薬を活用しよう

 

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へパペディア 編集部

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